コンタクトを1箱ずつ買うと、かえって高くつくことがある

大切なのは箱の値段ではなく、1日あたりの本当の費用
コンタクトレンズを比べるとき、人はたいていいちばんわかりやすい数字から始めます。
あるブランドは1箱が安い。
別のブランドは少し高い。
だからブランドAのほうが安く見えます。
しかしコンタクトレンズは、箱の値段が意外なほど当てにならない製品の一つです。
とくに、1日使い捨てを使っている人、ほぼ毎日レンズをつける人、左右の度数が違う人には、それが当てはまります。
よりよい問いは、こうではありません。
「1箱いくら?」
こうです。
「1日、1か月、6か月レンズをつけるのに、本当はいくらかかる?」
送料が、いつのまにか割引を消してしまう
1箱の値段だけを見ると、手ごろに見えるとしましょう。
よさそうです。
そこに送料を足します。
すると突然、本当の費用が高くなります。
毎回1箱ずつ注文していると、買い物をくり返すだけではありません。
送料もくり返し払っているかもしれないのです。
だからコンタクトレンズは、広告された箱の値段だけでなく、手元に届くまでの合計の費用で比べるべきです。
何箱かまとめて買うことで送料無料になったり、まとめ買いの価格になったり、1箱あたりの平均が安くなったりするなら、それは理にかなっています。
ずっと使い続ける製品では、小さな差が3か月、6か月でずっと大きくなります。
左右の度数が違うなら、1箱という単位はさらに意味がなくなる
コンタクトを使う人の多くは、両目の度数が同じではありません。
たとえば、
右:-2.50
左:-3.00
この場合、ふつうは目ごとに別の箱が必要です。
乱視用のトーリックレンズなら、さらに細かくなります。
度数だけでなく、次のものも合わせる必要があるかもしれません。
CYL:円柱度数
AXIS:軸
だから、どれだけ買うかを計算するときは、こう問うだけでは足りません。
「1箱に何枚入っている?」
こう問いましょう。
「この注文で、両目あわせて実際に何日つけられる?」
1日使い捨て30枚入りは、「1か月分」とはかぎらない
初めて買う人の多くが、ここでつまずきます。
1日使い捨て30枚入りの箱は、1か月分に聞こえます。
しかし、ふつうは片目の1か月分です。
毎日、両目に新しいレンズを1枚ずつつけるなら、1日に2枚使います。
だから両目の度数が同じなら、30枚入り2箱でおよそ30日分です。
度数が違うなら、ふつうは度数ごとに1箱ずつ必要です。
いつも使う人にとって、90枚入りなどの大きな箱のほうが経済的なことがあるのも、そのためです。
注文の回数も、場合によっては送料も減らせます。
だからといって、だれもが1年分を一度に買うべきではない
逆のまちがいもあります。
大きな割引を見て、一度もつけたことのないレンズを6か月分や1年分買ってしまうことです。
それは、別の意味で高くつくことがあります。
コンタクトレンズは、ふだん使うほとんどの製品よりずっと個人に合わせたものです。
仕様が似た2枚のレンズでも、目によってつけ心地がまったく違うことがあります。
新しいレンズは、数時間たつと乾いて感じるかもしれません。
動きすぎるかもしれません。
思ったほど目に合わないかもしれません。
そして最近目の検査を受けていないなら、度数が変わっているかもしれません。
だから新しいブランドやモデルなら、まずフィットとつけ心地を確かめるほうが、たいていは賢明です。
同じレンズを長いあいだ問題なく使っていて、今の度数もまだ合っているなら、何箱かまとめて買うことは経済的にずっと理にかなっているかもしれません。
まとめ買いの前に使用期限を確かめる
コンタクトレンズの使用期限は、ふつう長めです。
しかし、無限ではありません。
包装のEXPの日付を見ましょう。
たくさん買って節約になるのは、期限が切れる前に実際に使い切れる場合だけです。
毎日コンタクトをつける人と、週末だけつける人が、同じ量を買うべきではありません。
単純なルールがよく効きます。
現実に使い切れる分だけ買う。
いちばん安いレンズが、いちばん安い買い物とはかぎらない
コンタクトレンズの値段をきちんと比べるには、次のものをまとめて見ましょう。
- 箱の値段
- 1箱あたりの枚数
- 左右の度数
- どれくらいの頻度でつけるか
- 送料
- 送料無料になる金額
- まとめ買いの割引
- 使用期限
いつもコンタクトを使うなら、今日の支払い額だけでなく、3か月分や6か月分の合計で比べましょう。
差は、思ったよりずっと大きいかもしれません。
それでも、値段より大切なことが一つあります。
正しいレンズと、正しい度数を買っていることを確かめましょう。
快適に、安全に使えない安い箱は、お買い得ではありません。
むしろ、いちばん高くつく箱になるかもしれません。